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わかれ道

小さいころ…

引越してきたばかりのとき
誰かがさそってくれたとき
できるだけ「うん」って
ついていった

一人になるのがこわかったから

日が暮れて…
だんだんみんながバイバイして
知ってる顔がいなくなる頃
「はっ」とする
おうちはどっちって…

心細さと恐怖が
かわるがわるやってくる

涙が行く先を揺らしている

来るときに見つけておいた目印を
逆さ回しに思い出しながら…

自分の足音が誰かの足音にきこえて
驚いて振り返ったり

進めば進むほど
まちがった道のような気がして

耳がボーッという感じで
何も聞こえなくなる

地面をけっている赤い運動靴が
自分の足の下にあるのか
それとも雲の上をフワフワと空回りしているのか
わからなくなる

薄暗さも手伝って
もう、気持ちはすっかり迷子になりかける

自分の中の少し大きい子が
大丈夫いけるよ!と励ましてくる

自分の中の少し小さい子が
しゃくりあげながら、しゃがみこもうとする

二人の間でゆれながら
もう引っ越しなんてこりごり
もう友だちなんていらない
と、文句をいい始める…

あっ!
目の前を、坂道をしんどそうに登っていくバス…
知ってる道

さっきより、思いきり涙があふれてきた

「なーんだ、すぐじゃん」
3人目の誰かの声がきこえてくる

タッタッタッ…
運動靴の足音がたしかに耳に届く

「ふーっ」
これでいい‼︎


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プロフィール

角田みすゞ(つのだみすず)

Author:角田みすゞ(つのだみすず)
きてくれて❤ありがとう♪

こことろからだをつなぐ 
じぶんとの仲直り
癒し・・・だいじ

臨床心理士・公認心理師
SE®療法施術者・タッチケア
for 自己調整&関係調整

メール:bell.soudan☆gmail.com
    (☆→@にしてください)

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